ラクダには、ひとこぶラクダとふたこぶラクダの2種類がいます。
ひとこぶラクダは毛が短く太いので、高級な原毛はほとんど取れません。
一方、ふたこぶラクダは夏の気温が45度に達し、冬はマイナス30度まで下がるモンゴル地区・中国新疆地区の激しい自然環境に生息しています。
そのため、このふたこぶラクダから取れる原毛は良質で、極めて細く、長く軽くフワフワした感触で、優しい波動を出すのです。
まさにふたこぶラクダにとって、このうぶ毛は生き抜くために必要な天然繊維。
その貴重な原毛で作られたキャメル屋の布団は、厳しい環境に耐えるふたこぶラクダのパワーと、ラクダの穏やかな優しい性格とで、素晴らしい波動をだし、ほっとする暖かさと安らぎを与えてくれます。
モンゴルの厳しい環境に生息するふたこぶラクダの毛「キャメル」は、吸湿性、発散性に優れ、常に乾いた状態になる性質を持っています。
特に吸湿性は現存繊維の中で最も大きく、放湿力は羊毛よりも優れています。
そのため汗をよく吸収することはもちろん、繊維表面積が大きいことにより放湿しやすく、四季を通じて寝床内がサラッと気持ち良い所が特徴で、驚くほど蒸れません。
就寝中にかく汗は、不快なばかりか暖かさも奪ってしまい、快眠を妨げ、寝冷えや風邪の原因にもなります。キャメルは爽やかな使用感なので、湿度が高い日本の気候にピッタリです。
厳寒期にはマイナス30度を超えることも稀ではない、モンゴルの冬。
その地に生息するふたこぶラクダの毛は、寒さに耐えぬく毛髄(毛の中身)が発達し、優れた留熱・保温性を持っています。
その毛と毛の間に空気をため、とらえた体温を逃がしません。
また、ラクダの毛は熱伝導率が比較的大きく、繊維表面積が大きいので、空気を含む量も多く、保温効果があります。
厳しい自然環境が生み出した、天然素材ならではの心地良い暖かさを実感できます。
敷布団の悩みであるへたり。
ラクダの毛は、繊維表面が滑らかで、毛が絡み合ったりすることもなく、長期間使っても固くなりません。
元に戻そうとする働き(復元力)が強いので、綿が固くなりにくく、抜群の耐久性が特徴です。
適度な弾力がいつまでも長持ちし、長期間ふんわりと使うことができます。
20cm以上もあるキャメルの長毛は、丈夫で太く腰の強い繊維です。
この毛を使って作られているのが、キャメル屋の敷布団。
体が沈まない最適な弾力性を備えており、しっかりと耐圧を受け止めて分散するので、自然で楽な寝姿勢を保つことができます。
また、寝返りの打ちやすい適度な硬さは、腰痛や肩こりの防止にも効果的です。
敷布団が柔らかすぎたり、硬すぎたりすると、背骨や腰の筋肉に無理な力がかかり、目覚めた時に腰や背骨が痛く、すっきりしないといった状態が起こってしまいます。
寝返りの打ちやすい適度な硬さのある敷布団が、快適な眠りには不可欠なのです。